ショーンKは「ホラッチョ川上」だったという週刊文春の記事には
興奮した。最高に面白い!
経歴・肩書・学歴(特に欧米の大学名)に騙される日本人の馬鹿さ加減を
見事に露呈させてしまった。
「ハロー効果」というらしいが、特に日本人は個人より「肩書」で人を
評価する傾向が強いと思う。
だからこそ、わしは「漫画家」という肩書しか使用しなかった。
映画「逆噴射家族」の脚本を書いたら、「シナリオライター」という
肩書を付け足そうとしたテレビ局があったので、それは止めてくれと断り、
『ゴーマニズム宣言』以降は「社会思想家」と付け加えようとしたので、
「漫画家」一本でお願いしますと言ってきた。
ようするに日本人は「漫画家」では権威を感じないのだ。
「漫画家」が社会問題を語っていること自体が、具合が悪いのだろう。
今までいろんな場面で、「漫画家」をナメて、馬鹿にしようとする学者や
知識人と出会ってきた。
こっちが論破すると発狂してしまうのが、また愉快だった。
それが面白くてわしは「漫画家」一本でやってきたし、名刺すら自分
から渡すことはしない。
新人のうちは「漫画家 小林よしのり」では不動産屋も良い物件を見せて
くれなかったが、今では「小林よしのり」だけで丁重に扱われるように
なった。
ホテルも「小林よしのり」だけで部屋をワンランク上げてくれたりする。
肩書の要らない個人を目指してきたわしとしては、次は「わし」と言った
だけで人がひれ伏す状態を目指したい。




















